予防ワクチンの適切な活用
子宮頸がんワクチンとは
子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)は、100種類以上も存在します。そのうち、がん化リスクの高いものは、16型・18型とよばれるものです。
ワクチンの役割
持続感染するHPVのうち、とくにリスクが高い16型・18型についてのみ、体内に抗体を作ることで感染を防止するワクチンです。
すでに16型、18型に感染していれば、たとえワクチンを接種してもHPVを排除することはできません。
そのため、性交渉のない少女期に接種することが原則です。
予防ワクチンの副作用について
ワクチン接種後の副反応(副作用)が、社会問題にもなっています。
- 注射部の痛みや腫れ、かゆみ
- 注射後の腹痛、筋肉痛、関節痛、頭痛
上記のような症状について、10%以上の頻度で発生が確認されています。
- じんましん
- めまい
- 発熱
上記のような症状について、1〜10%の頻度で発生が確認されています。
- 知覚異常やしびれ感
- 脱力
上記のような症状について、1%未満の頻度で発生が確認されています。
※ 厚生労働省が発表
子宮頸がん予防ワクチンのご相談は当院へ
まほろばレディースクリニックでは、子宮頸がん予防ワクチンを実施しています。
ワクチンによる副反応の懸念もあり、これまで子宮頸がん予防ワクチンの定期接種は差し控えられてきました。(定期接種:国が接種を勧奨し、市町村が接種を行うワクチンのこと)
しかし、令和3(2021)年11月12日に開催された専門家会議において、「ワクチン接種することによる有効性が副作用のリスクを明らかに上回る」と認められました。それをふまえて、現在では個別の勧奨(個別に接種のお知らせを送る取組)が順次行われています。
当院では、副反応のデメリットと、子宮頸がん予防のメリットの両方をよく考えたうえで、予防接種をうけていただくようにご案内させていただきます。
その他、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)全般については、厚生労働省ホームページをご覧ください。
厚生労働省ホームページ
『ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がんとHPVワクチン~』
子宮頸がん予防ワクチンのキャッチアップ接種について
接種機会を逃した方に対して行われる予防接種を「キャッチアップ接種」といいます。
- 接種の対象となる方
- 接種が受けられる時期
- 接種するワクチンの種類・スケジュール
- 接種を受けるための手続き
上記の内容につきましては、下記のサイトに掲載されていますのでご覧ください。